今日は地元の家庭菜園の方から頂いた野菜達をグリルにして戴きました。
全て無農薬で栽培されている野菜で、手間暇を感じます。
こういう食材に触れるとあまり手を加えず、存在感を全面に出した調理法で戴きたく、グリルというシンプルな手法を選びました。
今回、登場する野菜達は、赤玉ねぎ、人参、トウモロコシ、熊本産メークイン(これはスーパーです)
トマトです。
グリルパンに火をかけ、
火の入りづらい物からカットしていきます。
まず、赤玉ねぎのカット。
手にとってみると握りこぶしより、一回り位小さいのですがしっかりとした重さを感じ実が締まっています。
この時点で美味しそうな予感。
ナイフを入れて2つわりにすると今にも汁が滴りそうな断面。
これを皮付きのまま、しっかりと熱したグリルパンの上に並べる。
その音を聞きながらメークインのカット。これは無農薬ではないので念入りに水洗いをしておきます。
イモは焦げやすいのですが、しっかりと火を入れないとデンプンがホックリとしないです。
いい焼き目がついた時に丁度火が入るようなカットにしていきます。
こちらも切ったはしからのせていきます。
玉ねぎも、しゅーっと音を出して自分の水分で自分を蒸しています。
その様子を横目に次は人参。土付人参なのでしっかりとたわしで土を落としてあげる。
従来の綺麗な人参は次亜塩素酸という漂白剤によく含まれる薬品を稀釈した水で洗うのが一般的だ。
きれいな人参を見ると私はまず、そこに頭がいってしまう。
土がついてるというのは下手なラベルより、ずっと安心感を覚えさせてくれる。
さあ、洗っていくと濃いオレンジが顔を出すw見た目ですでに濃い味を感じる。
切ってみると、スーパーでよく売ってる人参の断面とはまるでちがいます。
切った感じもしっかりしていて、香り、色が濃い。
人参としての存在感がまるでちがう。
早速、厚めにスライスしグリルパンへ
鼻歌混じりでトウモロコシへ
生で食べても美味しく食べれる物なのでグリルする事で素材の持つ水分を凝縮し表面を焦がして風味をつけることが目的です。
この子はまず、3分の1位にナイフを入れ転がしながら芯のまわりにグルッと切れ目を入れ折ります。
無理に芯ごと切ろうとすると下になる果肉を潰してしまいますので注意します。
切ったものを縦に起き真上から縦に4つ割にします。
芯の繊維が縦にはしってますのでこちらの方がスムーズに切れます。
切ったらグリルパンへ。
玉ねぎの焼ける音が大分チリチリ乾いた音に変わってきたのでひっくり返します。
案の定、素晴らしい焼き目。グリルの醍醐味です。
玉ねぎは糖分を多く含む野菜なのでグリルすると、カラメルの様な香りが立ち込めます。
香りと音を楽しみながらトマトのカットへ
このトマトがまた、優秀で果肉が厚い。最初はサッと焼こうと考えたのですが、それすらも無粋に感じただカットし塩とオリーブオイルでいただく事に。
トマトに見とれてるうちに、トウモロコシから嫉妬したのか『パン』と破裂音。
いい色がついたサインだ。深呼吸したくなるようなこうばしい香りがあたりを包む。
玉ねぎの香りと相まって最高だ。
ひっくり返すと、イメージ通り。最高の焦げ目。
グリルはこのひっくり返す瞬間がたまらないんですw
順次焼きあがったものを『アチチ』と言いながらお気に入りの皿へ盛りつけ出来上がり(o´罒`o)
大好物の九州味噌と豆乳マヨネーズを添える。
この豆乳マヨネーズが、また優れものでして
まず、卵を使ってない。代わりにつなぎとして有機白味噌とメープルシュガーが入っていて旨味と安定感を出している。
何より滑らかでコクがあり、旨いのだ。
ビーガン必須のアイテムでしょう。
早速、アツアツのうちに赤玉ねぎの真っ黒に焦げた皮を外し露わになった、しっとりツヤツヤの実を頬張ります。
まず、焦げの香ばしさを感じ、追いかける様に噛むとジューシーさが追討ちを掛けてきて、口の中に玉ねぎの甘さが『トロリ』と広がる。
そこで九州味噌を少し摘んで口に含む。味噌の塩気と旨味が玉ねぎのソレと高め合い口の中に素晴らしい調和が生まれる。
キンキンに冷えたビールを『プシュッ!』と開け
アツアツの玉ねぎで火照った口へ『グビッ』と流し込む。 ……あの尊い調和はビールと共に胃の中へ。
胃袋からこみ上げる多幸感と感謝は半端ないです。
まさに【胃袋バイブレーション】である。
まだタップリとあるグリル野菜を見てこれがまだまだ繰り返されるであろう期待感に興奮しながら箸を進める。
さあ、次はトウモロコシだ。
手で掴み口へ運ぶ。近づくに連れ脳が痺れる様な香ばしさが激しさをます。
堪らずむしゃぶりつく。『ガシュッ!』汁が落ちないように吸い込みながら口に含む。
一緒にこうばしい香りが口内を支配し噛み締めるごとにみずみずしいコーンの甘みが口中に広がる。
そこで味噌をひと舐め、焦げたコーンの香りと味噌が恐ろしく合うことを発見する。
素材同士の相性。
これに気づかされるのも食の魅力の1つだと思う。
焦がしコーン味噌なんかを作って売れば一財産築けるんじゃないか?などと妄想する。
次に箸を伸ばしたのが人参だ。
冷めないうちに口に運ぶ。
これも旨い。
人参特有の香りと甘みが広がる。
すぐさま、豆乳マヨネーズを口に運ぶ。
グリルしてシャープになった旨味が途端に丸みを帯び滑らかな旨味が口いっぱいに広がる。
それを追いかける様にみずみずしいトマトを口に放り込む。ある種、暴挙である。
だが予感は的中した。
滑らかな旨味に、トマトの圧倒的なみずみずしい旨味が流れ込み大合戦。
『フハーーー』っと息を吐き、ビールを流し込む。
この幸せを独り占めしてしまい申し訳なさすら覚え甘い罪悪感に浸る。
自分の事ながら、幸せな男だなと思いますw
ここからは早かったあっという間の完食。
【幸福な満腹感】に包まれました。
次は、石川県の【トモファームあゆみ野菜】さんから取り寄せた野菜達で料理していきます。
※補足
焦げはガンを誘発するという、お伽話が横行しているが元来、炭はとても優秀な排毒の力を持っている。興味のある方はこちらのサイトをご覧下さい。
http://s.ameblo.jp/geneumi/entry-11761555597.html