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こんにちは!胃袋バイブレーション食堂のイッシーです。

胃袋バイブレーション食堂の第二回BBQ大会が終わりました!ご協力、ご参加頂いた皆さん誠にありがとうございました。
今回も暖かい人に守られて、とても和やかな雰囲気の中でBBQを進めることが出来ました。僕自身、こういったイベントをやっていくのはまだまだ経験が浅く至らないところが多々あったと思います。今回の経験を通じてまた、次回に活かしていきたいと思っています。


今回のBBQを振り返る!

1,プレスリリースの作成!


まずは、座間宮さんとのミーティングで創りだすBBQの概要を決める最も大切なプレスリリースの作成!そういった事に全く経験のない自分と経験豊富な座間宮さんで作るので僕にとっては最高に刺激的な時間です。全く今までになかった視点を求められるし、文字にするとストレートに表現できない部分、コンセプトを見失わない、長期的な展望を持って取り組む、妥協をしない。数々の事を教えられました。そんな中で絞り出すように出てきたのが「美味しい物を選べば自然と食を取巻く環境は良くなる」というシンプルな事でした。そういったものの消費が伸びれば自然とその仕事が増え、食べる喜び、それを尊ぶニーズの増大に繋がる。新しい経済圏を作る事に繋がると、より明確にこの取り組みの意義を再認識することが出来ました。

2,食材の仕入れ!


この仕事の最大の特徴でもある生産者さんとの直接のやりとり。また生産者さんをどんどん好きになってしまいました。ご紹介します。

■トモファームあゆみ野菜さん
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https://m.facebook.com/tomofarmayumiyasai?_rdr

前回は、大切な野菜たちを胃袋バイブレーション食堂の取り組みに共感して頂いて全て協賛してくれた、とてもありがたい農家さんです。農法も自然の循環に沿っていて胸を張って皆さんにおだし出来る安心安全な野菜達を提供してくれます。ホントにいつもありがとうございます。今回、頂いた野菜達がカボチャ、長ネギ、ナス、オクラ、甘長唐辛子、ピーマン、玉葱、ゴーヤ、人参。どれも生で食べれてしまうくらいの状態で特に感動させられたのがカボチャです。生で食べれるんです。これはホントびっくりで、水分をしっかり持っているのでこなっぽざがなく、爽やかな甘みとかぼちゃの香りでゲストを全くの未体験ゾーンに連れて行ってくれました。

焼いても秀逸でトロケるプリンのような食感と濃厚な甘み。僕も味見して大声で「旨え!」と叫んでしまいました。トモファームあゆみ野菜さんいつもありがとうございます。

■北海道 三石 菜花さん

http://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/ss/num/gt/saika.htm

今回初めての取引になった北海道三石の菜花という直売所から、直接送ってもらったアスパラガス。太すぎず細すぎずのベストなタイミングで収穫されたアスパラガス。農法も化学肥料を使わず、農薬もほんの僅かしか使ってないというこだわり様で即購入を決意。自分の故郷でもある北海道で自分のオカンが顔見知りという事もあってとても良くしてくださいました。

増毛のホタテ
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北海道の日本海側に位置する増毛町という港町から送って頂きました。名前は出せないんですがこのお盆中で台風が過ぎたばかりという事もあって全く取引できる方を見つけることができない中で、ホントにぎりぎりのタイミングで取引していただけることが出来ました。全く鮮度を損なうことなく焼く寸前まで生きてる状態で提供できたのは、感動でした。

■青空豚牧場さん 
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http://kizaha.exblog.jp/21932584/

第一回から、お世話になっている貴重な純血のアグー豚を育てられている沖縄の生産者さん。素敵なサプライズもされました。僕が丁度、8/12に誕生日を迎えていてアグー豚とシークワーサーを注文したんですが届いた箱を見ると中にはハイビスカスの花が……また、生産者さんが好きになってしまいました。ありがとうございます。またよろしくお願いします。

■みかん屋吉田さん
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http://mikanya-yoshida.ocnk.net/phone/diary

今回初めての取引をさせて頂いきました。今回どうしてもとびっきり美味しい鶏を皆さんに、提供したいと考えていて直売をされている生産者さんを探していました。そんな中で出会ったのが吉田さんの日記でした。その中には日々鶏農家をやっていく上で起こる出来事を細かに書き記し、なにより溢れ出んばかりの鶏愛を感じ、【この人の鶏を食べたい!】と感じすぐさま、胃袋バイブレーション食堂のコンセプトとあなたの鶏をBBQに使いたいという内容のメールを送りました。

吉田さんから快諾のメール。もう、ガッツポーズでした!出会に感謝です。

■潤り米さん
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https://m.facebook.com/ururimai?_rdr

こちらも前回からお世話になっている潤り米さん。

今回も、お願いしたい旨を伝えるととても喜んでくれましたし、そこからお米を手作業で作る並々ならぬ苦労を楽しそうに聞かせてくれ、楽しいやりとりをさせて頂きました。回を重ねるごとに繋がりができていくのも生産者さんと直接やりとりする素晴らしい部分です。

3,前日仕込み!


今回仕込んだものは、アグー豚のひざ下肉の煮こみ

豚足の煮込み、赤玉ねぎのドレッシング、媛っ子地鶏の捌きとマリネ、玄米の浸水です。
まず、時間の掛かる煮込みから手をつけたんですが、アグー豚の皮の薫りが素晴らしい事に気づきました。なんとも言えない芳ばしいかおり。テンションが上がります。まずは沖縄塩を擦り込んで下味をつけ、強火に熱したフライパンで全体に芳ばしい焼き目をつけていきます。
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僕はこの作業が大好きで、焼いてる音でいい色になったなって感じるんですね。それでひっくり返してイメージ通りの焼き色だと一人でニヤニヤしてしまいます。フライパンで焼いてる横で煮込み用の鍋でオマケでつけてくれたアグーの骨があるのでそいつをこれでもかと焼きます。
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鍋底に茶色いいい焦げが出てくるのでこれをゴリゴリこそげ取りながら徹底的に炒めます。こうする事でとんでもなくいい香りが出てきます。満足したらソコにいい色になったひざ下肉を鍋に投入。もう、この時点でヤバイんですが、こっから煮込んでいきます。トモファームあゆみ野菜さんの葱の頭を大量投入。粒胡椒などスパイス類をいれ、こっから最低5時間はつきっきりで煮込みます。
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5時間過ぎたくらいから、一気に柔らかくなります。トロトロのプルプルです。これを、丘上げして出来上がり。

豚足も煮込みます。表面は焼きませんが煮込み方はほぼ、同じです。圧力鍋で香味野菜といっしょに煮込んでいきます。問題は部屋の中の温度と湿度です。尋常じゃなく暑い。これには参りましたが心を無にして鶏さんを捌きます。

鶏が頭と内臓抜いただけなので長い首が残ってるんですね。腹から割っていくんですが、その時恐らく首から抜けてく空気のせいだと思うんですが、鶏の鳴き声が聞こえるんです。【クエーーー】って何度も。捌いていたのは夜の10時過ぎていましたから、しかも一人。おかげで暑さがすっと引いていきました。なんか、生き物を触っているんだなという実感が湧いてきてありがたい気持ちと怖さが合わさって焦りました。しかし開いていくと本当に新鮮な鶏の香りに感動しました。こんな鮮度のいい鶏を触ったのは初めてで明日の成功を確信した瞬間です。

これを、塩、胡椒、ローズマリー、シークワーサー、自家製辣油、ニンニク、スパイス各種、菜種油をいれ、よく揉み完成。明日が楽しみです。

次が潤り米さんの玄米。潤り米さんから頂いた鹿児島の原木から作った干し椎茸と先ほどのアグー豚の煮汁、味噌、醤油、沖縄塩を加えて一晩浸水します。

赤玉ねぎのドレッシングは最近買ったスーパーハンドミキサーで作りました。材料の赤玉ねぎ、マスタード、塩、お酢、レモン汁、ハチミツ、をプラスチックのコップに入れハンドミキサーにかける。
あっという間にピューレ状になります。

そこに少しずつ菜種油を垂らしていきドレッシングの出来上がり。

野菜達のカットはやはり食べる直前にやりたくてやりませんでした。早くカットしてしまう事で乾いてしまったり食材の風味を損なってしまうからです。これも食材が全面に出るBBQにする為には、とても重要な事だと思っています。切ってしまえば会の進行もスムーズだろうし当日の手間を省けます。しかし、胃袋バイブレーション食堂で有る為に事前に切っておくというのは出来ませんでした。

4,最初にして最大の難関だった機材搬送、搬入、設営。


今回、最も労力を使った機材の移動、設置。

当日の朝、6時に目が覚め、すぐに車へ食材、コンロ、調味料類、皿を詰め込みました。ここまでは鼻歌まじりに終了。ここから車の移動になるのですが実は私イッシーは、ペーパードライバーに毛がついたようなもので、しかも、ナビはスマホー。当然、迷走。細い道の住宅街に入り込んでしまい、変な汗が湧き上がってきました。内心「辿り着けるのか?」そんな時に限って頼りのスマホの口癖は「GPS信号が失われました」勘弁してくれ。機械的な女性の声で数分ごとにその言葉を連呼してくる。「わかったから!」と楽しい会話は弾みました。機械的な彼女をよそ目に道路の標識をみてなんとか到着。時間は9時を回っていた。駐車場に車を止めて、気づいたのが橋の下までの距離が尋常じゃない。恐らく300mくらい。この距離をコンロや30人分の食材を運ぶのに何往復もするんですが日頃の運動不足も祟って洪水の様な汗が逆に気持よかったです。

途中、心配して駆けつけてくれた先輩にはめちゃ感謝しています。10時頃に料理関係のアイテムは搬入完了。

その後、第二陣が到着。長テーブル3台、パイプ椅子大量、飲み物などを積み込んであります。第二ラウンドの開始です。最後に運んだ特大のクーラーボックスの重さは忘れません。そんなこんなで何とか機材も揃いBBQ会場の形が出来ました

いよいよ、BBQスタート!
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場所が広い河川敷で橋の下。更に柱の裏という事もあってなかなかゲストが辿りつけず申し訳なかったですが一時位には揃って始めることが出来ました。
まず先に焼いたのが【媛っ子地鶏の悪魔風】
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皮目から備長炭でじっくり火を入れていきます。焼けるのを待ってる間に生野菜サラダ。まずは食材をそのまんま感じてほしいので旨い麦みそとオクラ、人参、カボチャ、ナス、を盛り合わせて出しました。特に驚かれていたのは、カボチャ。しかし、食べてみるととても好反応でした。時期的なものもあるんでしょうが、あゆみ野菜さんのカボチャは水分をしっかり含んでいて、そのまま食べても爽やかな甘みとフレッシュなかぼちゃの香りで美味しく食べれます。

玄米炊き込みご飯も炊きあがったので蓋を開けると。芳ばしい薫りが立ち昇り、隅っこでガッツポーズ!醤油と味噌、アグー出汁、鹿児島干し椎茸の出汁、玄米が本来持つ芳ばしい香りが一体となって【ブワッ】と襲い掛かってきました。負けずにかき混ぜると今度は底からオコゲ!
堪りません。潤り米さんありがとうございます。

さあ!媛っ子地鶏が焼きあがりました!
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全体に旨そうな焼き色がついて、いい香りがします。少し触ってみていい感じに中まで火が入ってるのを確認して切り分け、開くと今にも滴りそうな肉の断面、プリンや湯葉の様な質感で、切っていくとすっとナイフが入っていく未体験ゾーンに突入。まわりから阿鼻叫喚が聞こえてきます。塩の染みこみ具合も丁度よく美味しく頂きました。特に胸肉が秀逸でパサパサ感は一切なく。噛むと優しくほぐれていき口の中に肉汁が広がります。今、思い出しても唾液が沸き上がってきます。

みかん屋吉田さん、ありがとうございます。出会えてよかった!

次がアグー豚の煮込み炭火焼きです。
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プルップルになったアグーを喜界島黒糖と味醂、醤油、麦みそで作ったソースをハケで塗りながら炭焼き。【バチッ、バチッ】と弾けるような音がしてきて、甘い芳ばしい香りが広がります。これを切り分けて実食!とろける様な豚の食感と焦げることで糖分がカラメル化して醸しだされる香りが口から鼻に抜けモフーっとまるで自分がアグー豚になりかねない味わい。今思い出してもため息が出てしまいます。

青空豚牧場さん おいしいアグー豚を今回もありがとうございます!

僕がモフモフ言ってる間にもう一つのコンロでは前回に引き続き手伝いに入ってくれている料理人友達の舘野さんが焼き野菜を始めていて、中でも目を引いたのが長葱でした。
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良い色に焼き色がついていてそれに沖縄塩を振って最期にシークワーサーを絞ってバクリ!
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口に入れた瞬間長ネギの備長炭で焦げた薫りとシークワーサーの爽やかな香りがベストマッチし舌に触れると沖縄塩のミネラルたっぷりの塩分、シークワーサーの酸味がシャープに下を刺激し、噛みしめると中からトロリとした甘い果肉が飛び出してきます。それらすべてが渾然一体となって出てくる言葉は旨え!しかないです。追い打ちのようにニヤニヤした舘野さんがカボチャのホイル焼を「ヤバイよヤバイよ」と言いながら私の口へ、
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舌に濃絡みつく濃厚な甘みが南瓜の薫りと一緒に口いっぱいに広がり更に声高らかに旨えーー!生で食べてよし、焼いてよしと南瓜の魅力を再確認させたれました。

そして、忘れてはいけない。北海道は増毛町からやってきたぎりぎりのタイミングで参戦、生きたホタテ。

焼く前に香りを嗅ぐと生臭さは一切なく。潮の薫りが新鮮さを物語っています。これを網の上ではなく直接炭の上に投下!少しすると潮の薫りが立ち昇り、口がパカっ!
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それ以上何もする必要がありません。半分焼けた位でただそのまま口の中へ。帆立貝のもつ濃厚な旨味と潮の香りが口いっぱいに広がります。焼けた瞬間に食べるから味わえる贅沢で少したてば潮の香りは消えてしまいます。BBQならではの楽しみではないでしょうか。

そしてこのタイミングで同じく北海道から来た三石の農家さんの直売所【菜花】のアスパラガス。表面に菜種油を塗り塩を振っただけですが備長炭で見事についた焼き目が彼の価値を何倍にも引き上げていきます。
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旨そうな焼き目がついたらそれをガブリ。噛みしめると中からアスパラ汁が滲み出してきてそれをこぼさぬ様にすすり上げながら口の中へ、夏を感じます。青々しいアスパラガスの薫りと芳ばしい薫り、噛みしめると滲み出す甘い汁。夏を満喫していると胸を張って言えると思います。

ひと通りの食材を出し終わり最後はフルーツ。本来であれば奄美の島バナナだったんですが、熟成が間に合わず岡山大学から急遽取り寄せたオーガニックの桃、 ゲストの方が持ち寄って頂いたブドウ これを盛り付けし有機のレモン汁とアカシアの蜂蜜を合わせたソースをたっぷりかけ仕上げに黒糖をかけ提供。瞬く間になくなってしまいました。
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BBQをやってみてやはり思ったのは、食べ物の人と人とを繋げる力です。

皆さんバラバラと集まって、一人で参加される方も多い中、最初はぎこちなさもあるんですが会が進むに連れて打ち解けあって食事は勿論なのですが出会いや会話を楽しむ場が創らていたように思います。今、社会全体でこういった時間を持つことがとても難しい世の中になってきていて様々な問題に繋がっているのではないでしょうか。旨いもんを食べたい!という意識で集まった方々が旨いもんで盛り上がり、関係を創る。胃袋バイブレーション食堂の取り組みの重要さを実際に感じることができた貴重な時間になりました。

片付けも皆さん積極的に手伝って頂いてほんとに感謝しています。「もっとこうしたほうがいいんじゃないか?」「次からはもっと手伝いますよ」と親身になったご意見も沢山頂きました。ありがとうございます。今回の経験をバネに一層、胃袋がブルブルしちゃうようなイベントを企画していきますのでよろしくお願いします!

これからも胃袋バイブレーション食堂をよろしくお願いします!

次のイベントも8月30日に決まっています。
ご予約も受け付けておりますのでどしどし参加して一緒に胃袋バイブレーションしましょう!

8/30の胃袋バイブレーションBBQに予約される方はこちらのメールに名前と参加の旨、電話番号を送って下さい↓
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詳細が決まり次第ご連絡します!

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胃袋バイブレーション食堂 シェフ 石田裕

石田のプロフィール
http://blog.livedoor.jp/atmc0311/archives/9425065.html

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